「町に出よう。車椅子、ベビーカーで」のご報告。

巡回バス試乗に続き、「町に出よう、車いす、ベビーカーで。」として、
新興住宅地を車いすにより体験してみました。
半日のことでもあり、狭い範囲しか体験できませんでした。報告です。
学研企画課には、報告を兼ねて提案しました。

11月30日
 本日、兜台地域の公共施設並びに生活圏でもある近商ストアまでを車いすで体験してみました。
 大人5人、子ども3人の参加でした。
 コースは、高の原幼稚園横公園→郵便局→西部出張所→近鉄高の原駅前→近商です。

 体験終了後、ミスタードーナッツで感想交換しました。ミスドの中も車いすでは、難しかったです。
 
 ・西部出張所は土曜日でしたので、あいてませんでしたが、スロープを利用させてもらいました。
  せっかくあるスロープなのですが、電池の収集箱が置かれています。
  少し移動してもらえるといいな。ドアは手動開閉でした。
  郵便局は自動ドアでしたので、車いすでも一人で出入りできました。
 ・幼稚園横の公園ですが、藤棚のしたに、いすもあって。憩いの場。すいがらいれもあって。
  でもよく見ると、吸い殻が散乱。なぜ?。吸い殻入れの下にある蓋壊れてせっかく入れたすいがらも、
  ポロポロこぼれおちるはずです。
 ・とにかく兜台は坂のまちでした。わかっていたけれど、体験して考えている以上に車いすでの
  外出の困難さを実感しました。特に、歩道と車道との段差は何とかないものでしょうか?
  国の基準があるように聞いていますが、東京杉並区では、傾斜をつけることによって
  解消していってるとか。介護者なしでは、段差の登りは無理でした。
 ・バス停は今のところ試験の段階なので、今後に検討されるのだと思いますが、
  車いすでバス停に止まろうと思っても、難しかったです。下りの横断歩道のところなどは、
  点字ブロックが滑り止めの役目をしました。 
 ・高の原駅の前の長いスロープも実際利用してみました。スロープがあれば何処でも行ける
  というものではないことを、実感しました。長くて、坂になっていて、手すりはあっても
  車いすでは無理ですね。途中松葉づえの方にお会いしました。
  「ここはしんどいですね。体験してみてるんですが。」
  「そうです。私は、事故で車いすを使ってて、今杖なんだけど。本当、元気な人の町ですわ。」
  「元気なうちに考えんとと思って。」と私たち。がんばりやとの声援頂きました。
 ・スーパーの出入り口も自動ドアがありましたが、2箇所の入り口が同じ列になってない。
  流れを止めないためでしょうが、健常者の視点優先ですね。今回初めて気づきました。
 ・今回の体験ではありりませんが、歩道をふさいで駐車している車を避けるために、
  三輪バイクで転倒された方の話しも聞きました。マナーの問題でもありますが、
  思わぬ事故に繋がるということも認識しました。   
 
  社会福祉協議会でお借りした一台の車いすから、私たちのすむまちを考えてみました。
  ほんの小さな試みですが、暮らしやすい町へと繋がることを期待します。

車いすに初めて乗ったかた、おしてくれた方、通りがかりにこえをかけてくれた方有難うございました。