くれは 「一般廃棄物処理計画の進捗は」であります。
一般廃棄物処理計画とは、廃棄物の処理及び清掃に関する、すなわち廃掃法
に基づいて定めることが義務づけられている計画であります。
その内容は、長期的な視点に立った市町村の一般廃棄物処理の基本方針とな
る計画、これが基本計画ですが、それと年度ごとに定める、これは実施計画で
すが、それから成っております。

2008年の6月19日付の環境省よりの改定された策定指針には、一般廃
棄物の処理計画は、「ごみ処理に関する部分と生活排水処理に関する部分とから
構成される」というふうになっております。そして、策定時期としては、「計画
策定の前提となる諸条件に大きな変動があった場合、見直しを行うことが適切
である。特に、市町村合併を行った市町村にあっては、速やか
に計画を策定する必要があります」とされております。

そこで、合併前のこれらの計画状況と現在の状況、そして今後についてお聞
きします。

1.合併前の旧3町の一般廃棄物処理計画のそれぞれの策定年度はいつでし
たか。

2点目、それぞれの計画目標年次はどのようですか。

3点目、木津川市の計画は現在どういう状況にありますか。

そして、 4点目、生活排水処理基本計画もあわせて作成する考えはあります
か。
以上、お答えください。


市長  呉羽議員のご質問にお答えをいたします。
木津川市の一般廃棄物処理基本計画につきましては、合併協定で木津川市に
おいて新たに策定することとし、策定されるまでの間はそれぞれの町の計画を
木津川市に引き継ぎ運用することとなっております。

ご質問の旧3町の一般廃棄物処理計画のそれぞれの策定年度についてでござ
いますが、ごみ処理に係る基本計画につきまして,旧木津町では平成14年度、
旧加茂町では平成17年度、旧山城町は平成14年度となっております。
また、生活排水に係る基本計画について、旧木津町は平成14年度、旧加茂
町は平成15年度、旧山城町は平成14年度となっております。

なお、ごみ処理実施計画及び生活排水処理実施計画につきましては、年度ご
とに策定する必要がありますことから、毎年、策定をしているところでござい
ます。
はかのご質問につきましては、担当部長よりご答弁申し上げます。



生活環境部長  生活環境部長でございます。
呉羽議員のご質問のうち、 2点目以降につきまして、ご答弁を申し上げます
まず、それぞれの計画目標年次のご質問でございますが、ごみ処理基本計画
につきまして、旧木津町は平成28年度、旧加茂町は平成19年度、旧山城町
は平成23年度というのが計画目標年次となってございます。

また、生活排水処理基本計画につきましては、旧木津町は平成28年度、旧
加茂町は平成22年度、旧山城町は平成23年度となっております。

次に、木津川市の計画についての3間目のご質問でございます。
ごみ処理基本計画の策定に当たりましては、ごみの発生量の現状を把握した
上で将来ごみ量を推計することが特に重要でございますが、旧3町のごみ処理
基本計画につきましては、ごみの分別方法やごみの発生量の把握状況などの基
礎資料がまちまちであり、また将来ごみ発生量を推計するためには、平成20
年6月に国が示しました策定指針に基づき、専門的な知識・技術により検討す
ることが必要でありますことから、旧3町のごみ処理基本計画をそのまま一つ
にして、木津川市のごみ処理基本計画とすることはできません。

さらに、ごみ処理基本計画に規定いたします将来のごみ量は、現在進めてお
りますクリーンセンターの施設規模にもかかわりますことから、ごみの減量等
の取り組み状況なども踏まえまして、慎重に検討を進めております。
策定状況でありますが、平成21年度から検討に着手し、近く素案がまとま
る予定でございます。

次に、 4点目の生活排水処理基本計画の策定に当たりましては、平成2年1
0月に国が示しました生活排水処理基本計画の策定に当たっての指針に基づき
まして、合併前の旧3町にてそれぞれ策定しておりますが、ごみ処理基本計画
と同様に新市において新たに策定することとしており、策定されるまでの間は
旧3町の既存の計画を木津川市に引き続き運用することとしております。

また、生活排水処理の形態につきましては、下水道、浄化槽、し尿くみ取り
のおおむね三つに大別され、木津川市の生活排水処理形態別人口の大部分を占
めます下水道事業の計画との調整も必要でありますことから、ごみ処理基本計
画と生活排水処理基本計画をあわせて作成する予定は、現在のところしており
ません。

現在、下水道事業の計画を見直す検討がなされていることもありまして、そ
の見直しにより、浄化槽及びし尿くみ取りによる生活排水処理も大きく変わる
ことが予想されますことから、生活排水処理基本計画の策定に当たりましては
慎重に検討を進めている次第でございます。
以上でございます。


くれは  新市において引き継いで運用することとなっているとい
うふうに、 1番目、言っていただきました、市長ですかね。

まず最初、ごみの方から行きますけれども、加茂町のごみの計画は、もう3
年間、 19年度までの3年間で計画年度は終わっていますよね。ということは
もう引き継ぐ内容はないわけですね。

これは、合併したところは、とにかく速やかに計画をつくりなさいよという
必要ですよというのが指針の示されているものですので、そういう意味では、
少し3年たって、 4年目を迎えようとしている中で、遅いなというふうに思っ
ているわけです。

それは、焼却場の問題があるからというふうにおっしゃっていただきました
が、あくまでも焼却場の問題は、それほど細かな記載は必要とされておりませ
ん。やはり、ごみ処理の方法を、量も含めて、きっちりと木津川市としての処
理計画というのがあって、初めて年度ごとの実施計画ができるものですので,
そういう意味では、早急に着手していただきたいなというふうに思いますし、
2月1日に、先はど確認しましたら、業務委託ということで、コンサル委託を
されているようですけれども、当初予算が2月1日で予定されたということで
すよね。

今後、この進め方は、当然、パブリックコメントであるとか、廃棄物処理減
量推進審議会等の意見を踏まえて策定する必要があるというふうに思うわけで
すけれども、それは指針には当然書いてありますので、そのめどというのはど
こらあたりなのかをお聞かせください。


生活環境部長 呉羽議員の再質問にお答えいたします。
ごみ処理基本計画の策定業務につきましては、ただいま議員からもございま
したように、 2月1日に入札を行いまして、現在、作業を実施しております。
めどにつきましてのご質問、さらにはパブコメ、あるいは意見照会というふ
うなご質問でございます。

 このごみ処理基本計画のポイントにつきましては、一つの考え方といたしま
して、計画期間は平成22年度から15年間を想定しております。これは、も
う廃掃法の法律に基づく根拠で15年間ということを考えておりまして、平成
37年までを計画期間と考えております。こういった期間でのごみ処理基本計
画の原案を今現在策定中です。

そして、この計画策定のポイントにつきましては、二つ考えておりまして、
一つは、将来のごみ量の把握ということをきちっと見越していきたいというこ
とと、もう一つは、クリーンセンターの施設規模の検討もあわせてしていきた
いということを考えております。

当然、減量化の推進の方針につきましてもこの中で示すことになりますので
今、議員からご質問がございました、いろんな意見を聞くということにつきま
しては、こういった策定の決定までには手続を取り組んでいきたいというふう
に考えております。
以上でございます。



くれは 「21年度より検討に着手し、近く素案がまとまる予定」とあります。
パブコメやら意見を聞きながら、早い段階というか、22年度になるかなと
いうふうに思うわけですけれども、策定されていくというふうに思うわけです。

一方で、 「生活排水処理基本計画、こちらはあわせて作成する予定はして
おりません」と。

そもそも、策定指針によりますと、一体のものですよと、あわせてつくりま
しょうというのが法の趣旨ではあるわけですけれども、今、そちらの方で合併
浄化槽等の見直しがあるので、少しずれますよというのがご答弁だったかと思
います。私は、この計画こそが、今まさに市にとって必要な計画であろうとい
うふうに思います。

昨年12月に報告された市の汚水処理施設整備基本構想案、今、議論になっ
ている話ですけれども、また合併浄化槽の維持管理が十分に行われていないと
いうような実態もあるわけです。さらには、くみ取りや単独浄化槽のところの
家庭雑排水がそのまま農業用水に流れ込んでいる問題などなど、各課の管轄を
またがっての問題を含んでいるからこそ、生活排水処理基本計画並びに実施計
画でしっかりとそのあたりを網羅した計画をつくるべきというふうに、それも
単独の計画はありますけれども、そこの整合を図りながらつくるものだとは思
いますけれども、後回しにしていいというものでは私はないように思います。

どの課が担当されるにしても、今の機構の状況では、非常に連携をとらない
と、こういう計画は難しいだろうなというふうに、かえってつくっただけ、絵
に描いたもちになってはいけないので、そういう意味からしたら、京都府なん
かは合併浄化槽の課と公共下水道の課が一緒になっておられるわけですよね。
そういうこともあわせて、考えるきっかけの一つかなというふうにも思ったり
しての提案であります。

私、廃棄物対策課の環境省にお電話して、聞かせていただきました。構想が、
今まさに変えようとしている段階ですけれども、この計画は後に延ばしてもい
いものなのでしょうかと。担当は、やはりそれは位置づけ、整合性はとらなく
てはならないとは思いますけれども、個別の計画を加味しながら全体的な計画
としての位置づけで策定をしていただきたいというふうに言われていました。

あくまでも、生活環境の保全及び公衆衛生の向上の観点から、その他の諸計画
との整合性を図らなければならないけれども、計画をつくってくださいという
ふうにおっしゃっていただきました。これは、慎重に検討を進めている次第で
す。市長、どうでしょうか、お聞かせください。

やはり、請願も上がっている状況です。なかなかそういう意味では、個別の
状況、瓶原地域の問題を今言っているわけですけれども、個別な問題ではなく
網羅する計画なり実態把握というのが必要だというふうに私は認識しますので
ぜひともこの生活排水処理基本計画の策定を早期に進められることを期待する
わけですが、いかがでしょうか。


市長  呉羽議員のご質問にお答えをいたします。
下水道の見直しと、今回、生活雑排水の水路の整備ということについても、
議会の議員さんからもご質問いただいているところでございます。

生活雑排水の水路整備につきましては、地域の水環境を充実するということ
では、非常に重要であるというふうに認識をしておりますし、またそういった
整備をこの基本計画で明記、位置づけしていくということを全体的な計画の中
で進めよという、今、ご意見でございます。

その点につきましては、いろんな地域の中でも同じような状況もございます
ので、どこまでこの早期の計画の中に策定できるのかということも十分検討し
ながら進めていきたいというふうに考えております。


くれは  担当に尋ねますと、浄化槽台帳の整理もほぼ完了したと
いうふうに聞きました。瓶原ばかり取り上げて申しわけないんですが、瓶原地
域では、 626件中、くみ取りが407件で、単独浄化槽が53件あるという
ふうにお聞きしました。すなわち、 73%のご家庭が台所や洗濯などの家庭雑
排水をそのまま農業用水に流れ込ませているという状態です。

新潟県の長岡市の生活排水処理計画、これ、 2 1年の3月に計画されている
んですけれども、その記載に「住民の責務」というところの項目がありました
住民の一人一人が生活排水を排出する当事者であることを認識し、水環境保全
の中心的役割を担っていく必要があります。特に、し尿くみ取り世帯及び単独
浄化槽世帯では、生活雑排水を衛生的に処理するように、地域の施設の整備状
野に合わせて、早期の接続や合併浄化槽への改造などによって適正化を推進す
ることが重要ですと、住民の責務がきちんと位置づけられているわけです。

さらに、行政の責務も明記されているわけですが、このように住民の責務を
明記した上で、行政が指導を行う。もちろん、浄化槽法の1 0条で義務づけ
られている清掃並びに保守点検は、市町村の事務権限に移譲しましたので、そ
ういう意味からしたら、市に指導する権限がありますので、そのあたりをきちんと
この計画に明記して、やはり木津川市全体の生活環境の保全やら公衆衛生
の向上に資する、そういう意味からしても、私は市長が述べられましたけれど
も、検討というか、取り組む必要があるというふうに思っての今回の質問です。

請願をいただいてから、非常に悩ましい思いをしながら、この間、考えてま
いりました。ただ、やっぱりきちんとした全体の計画を位置づけるものがない
と、なかなか目に見えたものがないという中では、個別の課の対応では進まな
いというふうに思ったので、ぜひともこれは各課にまたがり、木津川市全体の
生活排水の計画という位置づけでは必要な施策だと思いますので、十分検討し
ていただいて、早期に策定する方向でと思いますので、生活環境部長、最後に
お聞かせください。


生活環境部長 
 生活環境部長でございます。
呉羽議員の再度の質問にお答えを申し上げますo
国の方から、策定に当たっての指針というものが参っておりまして、先ほど
から呉羽議員がおっしゃっておられるような内容が指針に網羅をされておりま
す。

その中で、生活排水処理の基本計画の策定に当たりましては、基本方針に沿
って目標年次における生活排水の種類別、処理主体別に生活排水処理全体の整
合性を図り、内容を定めることというふうになっております。

こういうことでございますので、先はど一番最初にご答弁申し上げましたよ
うに、水環境の保全・浄化のために、今現在、公共下水の見直し等もやってお
りますので、そういった整合を合わせながら、水環境の保全には努めていきた
いというふうに考えております。
以上でございます。