くれは  1問目は、関西文化学術研究都市についての町長の考え方は
       としてお聞きしたいと思います。
       京都、大阪、奈良の3府県にまたがり京阪奈の丘陵地に産学官の
       連携により国家的なプロジェクトとして建設中の関西文化学術研究都市の
       中核を占める木津町であります。

       その木津町のトップとして、京阪奈都市の将来像はどのようにとらえて
       おられるのかお聞かせください。
       また、その将来像と現在3町合併の議論との構想はどのようにつながって
       いくのかお聞かせください。

      つまり、まち開きから11年、セカンドステージからサードステージへと向かう
      学研都市のあり方と3町合併の関係についての質問です。

町長   呉羽議員のご質問は、ともに関西文化学術研究都市としてまちづくりを進め、
       住民の生活圏も似通っている精華町と木津町との合併についてどのように考え、
       どのようにまちづくりを進め、将来の京阪奈都市の将来像を描こうとしているのか
       という大変大きな質問でございます。

       今回、一般質問をいただく背景には、生活圏が一体化し、
       共通する学研都市開発という事業を進めている精華町と木津町の合併協議は、
       過去に行われたアンケート結果や両町が一体となってまちづくりを進めた場合の
       合併効果が、加茂町、山城町による3町合併よりはるか大きいとの思いをお持ちで、
       精華町との合併協議を期待される方々の声が周りから出されていることを受け
       ご質問いただいたと推察いたしますので、
       この点を中心にお答えさせていただきます。

       議員ご指摘のとおり、木津町の西部地域にお住まいの方々は、
       桜ヶ丘や光台、精華台と生活圏が一体化している感覚が既存市街地の住民より強く
       、さらには学研都市である木津町に期待して転入いただいた方々からいたしますと
       、同じ学研都市の仲間である精華町は、山城町や加茂町よりも強い関係を
       期待されることは当然のことであります。

       このような学研都市という共通のまちづくりの目標を持っている京田辺市、
       精華町、木津町の1市2町を合併の枠組みの一つとして平成13年に京都府から
       提案が出されたこともありました。

       しかし、歴史的なつながりや現実に取り組んでいる広域行政の枠組みを
       重視することなどから、平成14年には相楽郡任意合併協議会が発足され、
       相楽郡7町村による合併協議の取り組みが行われた経過があり、
       相楽郡という枠の中で合併協議を進めていく方向性があるように思っております。

        したがいまして、学研都市という共通の方向性から申し上げますと、
       京田辺市を入れた枠組みとなり、今も押し上げました経緯から逸脱することや、
       両市町ともその機が熟していないと判断されているように思います。
   
       また生活圏という視点からの精華町との枠組みでありますが、
       以前から精華町の合併に対する考え方を申し上げてまいりましたが、
       議員もご存じのように精華町の3月号広報紙に掲載されました。

       そして3町の合併協議会を設置する議案を提案するに当たり、木津町の見解を
       申し上げまして、いま一度精華町の考えを確認いたしたく思っておりました折、
       3月2日に京都市内で精華町長とお話できる機会を得ましたが、
       合併の枠組みとして住民の方々は、どちらかといいますと相楽郡内の枠組みで
       はなく、生駒市や奈良市を含む学研都市の方向を向いていることまた行政としては
       合併によるサービスの低下を懸念していることなどのご発言でありました。

       以上のことから、合併は行政が一方的に進めるものではありませんが、
       木津町が行政課題が現実的な枠組みとして決定した経過をご理解いただきたい
       と思います。

       しかしながら、学研都市という共通のまちづくりや西部塵埃処理組合の
       構成員として、また流域下水道を共同で行っていることなど引き続き精華町とは
       連携を図りながら行政運営を図っていかなくてはならないことに変わりはございません。

       精華町長からも、力を合わせて学研都市のまちづくりを進めていくお言葉を
       いただいているところでございます。

        特に学研都市のまちづくりは、事業主体である都市再生機構がこれからの
        まちづくり業務へのかかわり方に大変厳しい視点に立った改革を進めようとして
        おりますことから、一層の連携が求められるとともに、
        精華町に比べ基盤整備が送れております本町は、合併問題とあわせて
        重点課題として取り組む必要がございます。

        また3町合併後、さらに大きな合併を目指すとしておりますが、
        木津町がリーダーとしての自覚と誇りを持って行政課題に取り組んでいく
        必要性を職員はもちろんのこと、住民の方々にもご理解とご協力をお願いしたいと
        存じます。

         3町合併の枠組みにはいろいろなご意見やご批判のあることは重々承知
         しておりますが、先の代表質問でもお答えいたしましたように、
         合併の目的はいかにして将来発展する地域をつくり上げるか、そのために
         合併という手段を用いて何を解決し、何を生み出すか、その目標は何かを
         明らかにすることなど呉羽議員の合併に対する取り組みやお考えと、
         私が常々申し上げております合併議論の必要性などの方向性は最終的には
         同じ着地点ではないかと思っておりますので、今後もお教示とご鞭撻を
         いただきますようよろしくお願いを申し上げます。

くれは    木津町長として精華町との合併についての木村要町長との話し合いの場は、
         3月に持たれたというようなことも含めて、今までから聞かせていただいて
         いる精華町についての温度差あたりをおっしゃったのかと思いますけれども、

         相楽台、木津川台、そして兜台あたりの生活圏というところで、精華町との一致
         がというようなことと、旧のところでは少しその違いが見られるというような
         ことも言われたと思います。

         平成14年3月に資料として報告された市町村行財政研究調査会の報告書
         の市町村のあり方などに関する調査結果によりますと、合併の範囲として
         最も重視されるのは何かという回答がありまして、相楽地域、相楽地域の方の
         回答は45.5%が日常生活のつながりのある範囲、それが合併の範囲として最も
         重視されるというお答えがありました。

         次に行政的なつながりのある範囲が37.1%と続くわけですけれども、この数字を
         見ていて日常生活のつながりって、じゃ果たして何だろうというふうに、先ほど旧の
         地域はなかなか精華町とのつながりがなiというふうにおっしゃったのですが
        日常生活のつながりって何なのかなといろいろ考えました。

        行動範囲・移動範囲を考えると、日常の買物どこでしているのかな、
        衣服などはどこで買って、休日は何をしてどこで過ごしているのか、そしてまた
        外食するならどこだろうか、病気になったらどこの病院にいくかなとか、美容院とか
        散髪は、そして図書館はどこへ行ってるかなというふうに考えると、私も含めて
        新興住宅地といわれる人にその割合が多いのかもしれませんが、

        隣接する奈良市だとか精華町、そしてもちろん木津町、そしてたまには
        夏にはプールを利用するので山城町というふうな具合に私の中での生活圏となると、
        そういうふうな感じなんですね。

        また行政サービスの面から考えてみても、まちを精華、西木津という学研の中核に
        位置する精華、西木津あたりの例えば両方にまたがっている地域を考えると、
        道路などの計画についても改良が一体で考えると計画が推進されるのではないかと
        思ったり、また精華町ではこの3月より試験運行されているコミュニティバスというのが
        あるようですけれども、そういうの一つとってみても隣接する兜台、桜ヶ丘、そして
        相楽台、木津川台、光台といったそういう地域を綱羅すると効率もいいし、
        また利便もよく、それと学研を、もちろん木津の鹿背山とかも含めて全体として
        学研都市というところでの交通手段の一つにもなっていくのかなというふうに考えます。

        やはり学研都市という構想の中でたまたま木津町と精華町が隣接してて、
        連権してて、その地域から見たときにさらに学研都市として将来が発展していく
        ような、そういう思いがあります。

        やりやすいところから、声を上げてくれている
        ところから、まずは枠組みをとって考えていくという河井さん、町長の考え方の
        一方で、やっぱり学研都市という大きな将来像を描いたときに、じゃどこがという
        こともいま一度立ち止まって考えていただきたいなと。

        一昨日ですか、代表質問で伊藤議員からも精華町の議会の動き等も聞いて
        お話ありましたけれども、先ほどの3月号広報、精華町の広報3月号の、
        あれはあくまでも町長の考え方だと思います。

        よく読むと、よその町のことをここでそんなに言わなくてもいいんですけれども、
        3月議会の初日のあいさつでは合併は避けては通れないというふうにも
        おっしゃってるわけで、もう少し将来像をきちんととらえた上で、
        より大きな合併ということを見据えておられるのであれば、枠組みも含めて
        本来なら精華町も入れて学研都市像の将来像を描いていただきたいなと思います。


町長     再質問にお答えいたします。
        学研都市のまちづくりを大切にしていくということで、精華町との枠組みをぜひ
        考えていってはどうかということでございます。

        私も先ほど申し上げましたように、3月2日の日に精華町長とお話する機会が
        ございましたので、それ以前にも7町村の会議の場で何度か精華町長に合併へ
        の考え方をお聞きされたところではございますが、私もいま一度木村町長の
        お考えをお聞きしたいということでお話をさせていただきました。

        内容につきましては、木津町といたしましては、精華町とのアンケート結果40%
        を超えているということで、非常に木津町の住民の方は精華町の合併を望んで
        おられますが、精華町としてはどのようにお考えですかということを率直に
        聞かせていただきました。

        その中で、やはり精華町長さんは、住民の方はどちらかというと京田辺市、
        奈良市、生駒に接近されている新しい住民の方も多く、そちらの方に関心のある方
        が多いということはおっしゃられましたし、今の高いサービスをどこまで落とせば
        住民の方に納得していただけるかということがあるということで、
        今としては前向きな考えはないということをおっしゃいました。

         3月号の広報にも載っておりますが、読ませていただきますと、精華町は
        地理的には木津川の左岸に位置し、京田辺市、奈良市、生駒市に接し、
        学研都市の中心地として将来的にもそれぞれの市街地との一層の充実と拡充
        と相互連が計画されていますが、山間部が中心の東部の町村にとっては
        相楽郡をまちづくりのよりどころとするのは当然のことと考えます。

         まずは木津町が中心となった十分な話し合いが必要と思われます。

         以上のことから、本町から合併を申し入れる立場にないことは明らかであって、
        引き続き木津町における広域的課題の解決に向けた取り組みを今後も注目
       すべきである。また今回の事態は静観すべきものと決し、精華町から合併を申し出る
       ことはいたしませんということで、3月号の広報にも掲載されております。

        私も精華町を除いて合併しようという気持ちはございませんで、やはり合併
       といいますのは、何度も申し上げておりますように将来持続可能なまちをつくっていく、
       30年、50年、100年先にしっかりとしたまちを残していくという目的で私も信念を
       持って考えております。

       精華町につきましては、第2の枠組みに入っていただけるならば、一層そういう形
       で7町村が一つとなるように私も頑張っていきたいなと思いますが、
       今回のところは精華町さんにも直接申し入れましたが、やはり町長さん自体も
       そういう前向きな考えはないということをはっきりおっしゃいましたので、
       3町で進めていくということを進めさせていただきたいと思っております。

        しかしながら、やはり西部に住んでおられる住民の方につきましては、本当に
       お隣の家が精華町ということで生活圏が非常に近いということで、それは非常に
       認識しております。しかし木津町にとりましては、今後中央地区も開発していくという
       ことでもありますし、また南部地域の住民の方もおられます。

       やっぱり全体的なことをこれから考えていかなくてはいけないと思いますし、
       東部につきましてもやはり木津町に府や国の施設が固まっているということを
       認識いたしますと、やはり相楽のリーダーとして、相楽郡のリーダーとして、
       これから東部も巻き込んで合併していくということは、将来的には大切なことで
       ありますし、広域をみんなで一つで支えていくということも大切なことだと私は認識
       しておりますので、今のところまずは3町から前向きに進めさせていただきまして、
       2年間の間にいろんな問題点も皆様と一緒に考えてまいりたいと、
       このように思っておりますので、ご理解いただきますようによろしくお願いいたします。 
 
くれは    本日の朝日新聞の記事、ごらんになったかと思うんですけれども、学研都市
        サードプラン特集記事というのがありまして、ATRの所長のお話がされており、
        非常に興味深く読ませていただきました。

        その記事の中で学研都市のATRができたときには山があり、山ばかりの道
        のないようなところにやってきたというようなことから触れられておられて、
        学研都市の知名度不足というのをずっと指摘していると。

        職員の方に京阪奈学研都市というふうに名刺に刷り込むようにというふうには
        指摘しているけど、なかなか行政区ということで難しいと。

        東の筑波、西の関西学術研究都市京阪奈というところで、なかなか知名度不足
        というところは否めないなというふうに書いてあったんですけれども、
        その中で学研都市には何かあるぞというようなおもしろい、魅力があるぞという
        ふうなものをどんどん発信していくべきではないかというふうに思われて、
        特区というようなことをもし活用しての提案がされておったわけです。

        やっぱり非常に注目する国家的なプロジェクト、産学官というプロジェクト、
        民が入ったプロジェクトということで、これの将来がすごくおもしろいもの、
        発展するものになっていく、それはもちろん経済的なことだけではなく、里山とか
        利用した環境にも配慮した文化の薫る関西学術研究都市の発展というところに
        考えて、合併とかいうそういう問題、行政の枠組みにとらわれず、
        いま一度大きな視点で学研都市を考える、そんな首長として、木津町長としての
        ビジョン、構想を持っていただきたいなと。

        私ももっと勉強しなきゃいけないんですけど、それをもっていただきたいなと
        いうふうに思います。質問にはならないかと思うんですが聞きます。

町長     私も学研都市としてのまち、一体となっていくことは非常に大切なことだと思いますし、
        魅力のあることだと考えております。

         しかしながら、何度も申し上げておりますように、将来的には今後気持ちが
        一つとなりましたら、合併の方向に進んでいくということも考えておりますし、
        今のところはやはり第一段階として将来の大きな合併をめざして、
        まずはテーブルに着けるとこから話し合ってみるということが大切なことだと思います。

        決して精華町を阻害しているわけでもございませんので、今後の目標として精華町も
        含めた合併を進めてまいりたいと思います。

        それとやはり相楽郡というのは、今できたばかりのまちではございませんで、
        やはり1000年以上も前からの古い歴史を持って、ともに助け合ってきた相楽郡で
        ございます。やはり木津町の役割といたしましても、その辺の役割もしっかりと踏まえた
         中で相楽郡を一つとして持続、発展していく、そういうまちをつくっていくのが
        使命だというふうに考えております。

         また精華町長さんは先日お会いいたしましたときにも、今はそういうところには
        機は熟していないけれども、木津町と精華町というのは学研都市というまちとして、
        今後も木津町の開発についても精華町も十分な協力を惜しまないということを
        強くおっしゃっていただいておりますので、ぜひ学研都市についても今後
        協力して進めてまいりたいと思いますので、ご理解のほどをよろしくお願いいたします。