くれは  「小型家電リサイクル、検証しつつ進めよ」としてお聞きします。
 本年4月1日に、使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律、
小型家電リサイクル法と言いますけれども、それが施行されました。
この背景は、携帯電話、デジタルカメラ、ゲーム機器などなどの小型家庭用電子機器
が急速に普及したことにより、金属資源の使用量がふえ、レアメタルとかレアアースと
呼ばれるものが多く使用される、そういう状況を生んできました。

 そして、大量生産・大量消費、さらには一方で大量廃棄されている状況があるわけです。
そこで、希少なこの資源を有効に回収して再資源化を図るとともに、埋立処分場の延命、
そして有害な金属の適切な処理を行う、また違法な回収業者による不適切な廃棄を
原因とするような国内外の環境汚染の防止などを目的としてつくられたのです。
 
 この法律の第5条には、市町村の責務がかけられておりますので、市区町村は、
国の施策に準じて、使用済小型家電の再資源化を促進するよう必要な措置を行うことに
努めるというふうに書かれております。
 
 今回、一般会計補正予算第5号では、小型家電リサイクル法に基づく取り組みとして
81万円が計上されました。そこで聞きます。5点です。
 1、実施の期間はいつですか。回収の方法はどのようなものを考えられていますか。
 2点目、対象品目はどのようなものを考えられていますか。
 3点目、市民に協力を得ることが必要になってきます。そのための工夫は。そして、
 費用は無料で行われますか。
 4点目、回収された小型家電は、その後どのように収集し、処理をされていくのですか。
 さらには、それらに伴う費用はどれぐらいと試算されていますか。
 5点目、違法な業者に回収をさせないための対策はどのようにとっていくのですか。
 以上、お聞かせください。


生活環境部長
  生活環境部長でございます。
 呉羽議員の1点目のご質問にお答えします。
 平成26年4月1日からスタートし、1年間は試行期間として実施する予定をしております。
 
 回収方法としましては、ボックス拠点回収、対面回収及びイベント回収を予定しております。
 ボックス拠点回収につきましては、市役所本庁1階、加茂・山城両支所など4カ所に
回収ボックスを常設することとし、また土・日に開庁しているリサイクル研修ステーションに
おいて対面回収をいたすとともに、環境まつり等、イベント回収を考えております。
 
 次に、2点目のご質問にお答えします。
 回収する対象品目については、使用済小型電子機器等の回収に係るガイドラインに
おいて国が指定した特定対象品目16分類、約20品目を考えております。
 特定対象品目は、資源性と分別のしやすさから、携帯電話、パソコン、ゲーム機など、
特にリサイクルすべき品目として、消費者のわかりやすさなども勘案し、国が指定した品目となっております。
 
 次に、3点目のご質問にお答えします。
 市民への周知方法といたしましては、広報きづがわ3月号において実施のお知らせ、
4月号に啓発用チラシの折り込み並びにホームページに掲載いたします。
 実施費用については、市民の負担はございません。

 次に、4点目のご質問にお答えします。
 回収された小型家電は、市の保管場所に集め、国が指定する認定事業者に引き渡す
こととしております。
 国が指定する認定事業者は、引き渡された小型家電製品の再資源化や処理残渣の最終処分
に至るまで、適正な処理ルートの確保などが認定要件とされております。
 小型家電リサイクル法におきましては、引き渡された小型家電を再資源化として処理を
進めていくことから、再資源化に必要な行為に対して、廃棄物処理業の許可が不要となるなど、
市場原理に基づいて処理が進むこととなります。
 これらに伴う費用につきましては、取り扱う品目や引き渡し量など個々の状況に応じて、
有償・無償・逆有償になるかどうか、それぞれの契約によって決まってくるものであります。
 
 次に、5点目のご質問にお答えします。
 4カ所に設置する回収ボックスは、施錠式とし、一度入れた物の返却には一切応じない旨の
表示をし、職員の目が届く場所に設置するなど、盗難防止対策には十分配慮いたします。
 また、業務時間外のボックスの保管や、回収した電子機器の一時的な保管につきましても、
十分な盗難防止対策を講じたいと考えております。
 一方、最近では、チラシを戸別配布して使用済家電を無料で回収するといった、違法な
不用品回収業者が横行しておりますので、広報紙やホームページ上、さらには広報4月号に
折り込みを予定している啓発チラシで、こういった業者を利用しないような呼びかけをして
まいりたいと考えております。


くれは ことしの3月2日の朝日新聞に、この記事がありましたね、家電に眠る金属再生と。
これを見て、担当に、木津川市は参加するんですかと確認したことがありました。
 
 平成24年の11月に環境省が調査をされたんですかね。それでは、全体の34%が参加の
意向を示しているとあったので、じゃあ木津川市は参加する意向を示したのかなと思って
聞かせてもらったら、参加する予定なしということで返事したとおっしゃったんですね。

 でも、担当は、やっぱりこれはしていかなあかんというふうに認識しておられました。
だから、安心もして、早く進められないかなというふうに期待しておったわけです。
 今回、補正予算が上がってきたので、ちょっと安心しているんですけれども、そこでお聞きします。
実証事業の募集が5月と7月にありました。市町村提案型で、事業を実験的にやるんで
あれば費用を負担するよと。これに応募されましたか。


生活環境部長  生活環境部長でございます。
 呉羽議員の再度のご質問にお答えいたします。
 環境省のほうでは、市町村が中心となった使用済小型家電の回収に関する実証事業
を行い、その実施に通じて、回収体制の構築に必要な支援を行っておられます。
2次募集がありましたが、こちらのほうには応募はいたしませんでした。
 以上でございます。


くれは 1次で京丹後市が採択されています。2次では、京都では、宇治市、精華町が
採択されて、実証実験に参加されて、費用を負担してもらっている。そして、いろんな意味
でアドバイスをいただけるという制度をきちんと使われているなというふうに見てとれました。
木津川市が時期を逸してしまったんでしょうか、非常に残念ですけれども、1年間、試行的
に行うということですので、これは十分市民の協力がなければなかなか進まない。

 市民の協力は、じゃあどうやったら市民が一番協力してもらえるのかと言ったら、
やはり排出方法が余り変わらないのが、持っていくというよりも、持っていく場所、
今、3カ所ですよね。1カ所はイオンに考えていたけれども、イオンはだめだよと言われたと。
京都市では、イオンも置いてはりますので、イオンにもうちょっと働きかけてください。
4カ所ではなかなか進まないかなと思いますので、ピックアップ、つまり今不燃物で
出している中から分別を委託して、中間処理業者が委託してやってくれてはるので、
そこで分別して、品物を集めたもの、小型家電20品目を集めたものを特定の認定業者
に引き取ってもらう、そういう方法がより市民の負担が軽くて、たくさん集まるというふうに思います。
 
 そこら辺で、今回は試行的に、この拠点回収とイベント回収、そしてリサイクルステーション
の施設での対面回収ですので、それはそれとして並行して行って、検証をしつつ、やはり
私はこのピックアップ回収というのをすべきだというふうに思います。

 ご存じですか、試算では、844億円相当の価値がある。環境省の試算です。
ぜひとも、市民の負担を軽くして有効な都市鉱山と言われる、この金属をきっちりと
集めていただきたい。それがリサイクルにつながるというふうに感じます。
 後、またやりとりをしたいと思います。ピックアップ回収についての考えと、
イオンにもう一遍働きかけてください。そのことについて確認します。


生活環境部長  生活環境部長でございます。
 呉羽議員の再度のご質問にお答えいたします。
 まず、ピックアップ回収のほうですけれども、ピックアップを実施する場合ですが、
これまでの分別・区分で回収した一般廃棄物の中から小型家電のみを分別するもの
でございます。その分別する費用でしたりとか、分別する場所、保管の場所などの調整が
必要となってまいります。今後、ボックス回収についての回収量を精査しながら、
中間処理業者との調整を行いまして、ピックアップ回収を含め、検討してまいりたいと考えて
おります。
 
 ボックス回収のほうですけれども、特に携帯電話とかパソコンは、排出する前に
個人情報を消去してくださいというお願いはしてまいりますが、まだその中に残っている
場合もございますので、安心して排出していただくためには、ボックス回収が
有効ではないかと考えております。
 
 それと、4カ所目のイオンのほうに、西部出張所に設置する予定をしておりましたが、
出張所の入り口付近、外側、通路側になるんですが、イオンのほうの許可が必要となりました。
それが得られなかったということです。
 出張所内に置けば問題はないんですが、中はとても手狭で置くことができませんので、
今言っていただきましたように、再度、イオンのほうにもお願いをしていきたいと思っております。
 以上でございます。


くれは 精査しながら進めてください。
 イオン京都西店、イオン伏見店は設置されています。アルプラザも醍醐もされているよう
ですので、引き続きこれは見守っていきたいし、進めていってもらいたいと思います。
 以上、終わります。