くれは 1問目、「乳幼児健診事業の見直しを」としてお聞きします。

子どもを産み育てる環境が大きく変化する中で、隣近所付き合いの減少や人との
かかわりの苦手な親が増加し、子育ての孤立化が進んでいると言われます。
出産をするまで、乳幼児と触れ合った経験のないまま親になることも多く、育児に
対する不安や困難感が高くなっているとも言われています。12月の一般質問でも
明らかになりましたが、木津川市での児童虐待の件数も増加しています。

そんな状況下で、早期介入や発生予防、さらには発達障がいの早期発見など、
乳幼児健診の役割は大きく期待されています。子育てのNO1のまちをうたう
市長に、お聞きします。4問。

@ 現在、市で実施されている乳幼児健診の回数と時期は。また、乳幼児相談の
目的は何ですか。
A 幼児健診の1歳6、7カ月児健診と、1歳9,10カ月検診の時期が重なっていま
す。次の検診である3歳児検診3歳6,7カ月検診までほぼ2年空いています。
健診時期の見直しをしては。
B 乳幼児健診や相談は、発達障がいや虐待などの問題行動を発見できる機会
でもありますが、同時に親を支援するという面も求められますし、それこそが今の
時代に必要です。信頼関係があってのこと。
と同時に、子どもや親を守るためにも、早期の発見が望ましい。初めての集団
検診である乳児前期検診で、近江八幡市が実施しているような児童虐待予防
アンケートを実施しては。
C 乳幼児健診及び予防接種の各会場ごとの幼児数とそれに関わるスタッフの
数などについてどのようですか。健診の充実はもちろんですが、といって検証
することは必要であり、その意味からいって、現在の体制で見直しが
必要な点はありますか。
以上お答えください。


市長 呉羽議員の質問にお答えします。
 3点目の予防アンケートについてのご質問にお答えします。出産後は、育児
不安から産後うつになる母親もあり、また核家族によります育児協力者の不足や、
育児の孤立など、不安要素が多くありますことから、児童虐待の早期発見の場
として活用することは非常に有効であると考えています。 
     
現在、乳幼児前期検診、後期健診の問診表におきまして、お母さんの状態に
ついての質問をアンケート形式で設けています。この項目には、お母さんの育児
についての気持ちなどを記入していただき、育児に不安感のあると思える方や、
支援の必要な方には、保健師がゆっくりと話をして、原因を探り、具体的なアド
バイスを行うなど、寄り添う形での支援を行っています。

今後とも、先進事例を取り入れながら、各関係機関と協力、連携して、虐待の
早期発見、早期対応に取り組んで行きたいと考えています。
詳細、また他の質問については、担当部長より答弁を申し上げます。


保健福祉部長 まず1点目の質問ですが、すべて年という形で、年間の回数と
言う形でよろしくお願いします。まず22年度の乳幼児前期検診は3カ月から
4カ月児に対して36回、乳幼児後期健診は11カ月児に30回、乳幼児健診は
1歳6カ月から7カ月児には24回、幼児歯科検診は1歳9カ月から10カ月児に
24回、3歳児検診は3歳6カ月から7カ月児に24回、乳幼児相談は乳児の
前期検診と後期健診の間の7カ月から8カ月児全員を対象に発達、発育の確認
と相談の場として実施するほか、各種健診後の経過観察や健診までの子どもの
相談の場として、希望者を含め毎月実施しています。

 次に、2点目の質問に答弁します。幼児健診については、母子保健法により、
1歳6カ月から2歳までに内科、歯科検察と発達検査などを実施することになって
います。健診に時間がかかると、子どもが最後までのスムーズに受け終えること
が難しくなっていますので、本市では1歳6カ月から7カ月健診と、1歳9カ月から
10カ月歯科健診を2回に分けて実施しています。3歳児検診においても、母子
保健法により、3歳から4歳までに幼児健診と同内容を実施することになってい
ます。2歳から3歳児は、希望者や経過観察者を対象として毎月各保健センター
等において実施しています、乳幼児相談に来所していただき、相談に応じていま
すので、現時点では本事業において十分対応できていると考えています。
 
 次に4点目の質問に答えます。健診の来所者については、木津会場が多く、
加茂・山城会場は木津の3分の1から10分の1といった来所数です。しかしながら
、来所者数にかかわらず、健診や予防接種に必要なスタッフをそろえなければな
らないため、より効率性のある事業、これは健診も予防接種も含めますが、推進
していくための今後内容、手法等について検討していく必要があると考えています。


くれは 市長が虐待防止のためのアンケートを実施しているんだよと、これからも
していきたい、より積極的にということでした。虐待防止のアンケート、今回の質問
の中で見せていただきました。私は認識していなかったので、前期後期の健診
でこのようなアンケートを実施されていることは一定評価します。

 しかしながら、見てみますと、お母さんについての項目ばかりになっています。
もちろんお母さんもでしょうが、お父さんとかその家庭の保育者である人の名称
がお母さんだけになっていますのでそこらあたり少し工夫が必要かとざっと見て
思いました。
 その上でですね。2歳の健診は希望者なり、それまでの要指導が必要な人と
いうことに限定していると言われました。2歳児は、3歳児保育は主流になって
きたところでは、就園前という扱いと言う意味では、2歳代に健診をというのも発達
障がいの早期発見につながると思っています。

また1歳代では、それほどいろんなものを食べていなかったけれども、2歳代と
なると、言葉もまた歯も発達して、それぞれ2年間の空白期間の中で非常な成長
を遂げるのがこの2歳代だと思うわけです。そういう意味では、いろんな観点から
親の支援も含めて、子ども発達障がいも含め、早期発見、早期支援につながって
いくと私は思います。

 実際に近江八幡市で、私、事業仕分けの委員として昨年行ってきたのです。
合併した市町で、合併前はどちらかの健診しか行っていなかった。近江八幡市は
大きい市ですし、安土町は小さな町です。それが一緒になったということで、木津
川市の事例と似ているところが多々あったもので、そこら辺からこの事業シートで
すが、参考になって今回の質問をお伝えしています。

 歯科検診と乳児健診が別々にしている、近江八幡市では一緒にしているのです。
しかも日にちを余分にとっているわけです。子ども一人あたり、木津川市の場合、
健診2回の健診4カ月しか間がないのですね。4か月の期間に同じ人が乳児健診
に行って、次に歯科検診を受けると。丸ごとの診断を4カ月のうちにしているので
すが、その期間が4カ月しかあいていない、その後は2年間厭いているという形に
なっていますので、その意味から、近江八幡市は工夫をして、1日1回その2つを
一緒にしながら、さらに2歳6カ月健診を採用している市です。学ぶところがあるの
では。すぐに仕組みを変えることは困難ですが、歯の検診と幼児健診を一緒に
できないという言われる現場を私は見ていませんのでわかりませんが、
その取り組みを人数の平準化を図りながらやっている自治体がありますとお伝え
したいと思います。どう思われますか。

 
 保健福祉部長 私も近江八幡市の実態については勉強させていただきました。
その中で一つは  近江八幡市のようなアンケートを取ったらどうですかについて
まずお答えします。
 木津川市では、問診表と言う形で名前は違いますが、同じようなアンケート調査
的に取らせていただいています。その中でお母さんという、お父さんというのは
ありません。これは改善していきたいと思います。
 市としては、尋ね方については、近江八幡も見ましたが、本市の方がより答え
やすいような形になっていると思っています。さらにはチェックリストの中で、乳幼児
健診において子どもの様子、保護者の様子、家庭環境というもの、これは健診に
合わせてチェックリストでさらにチェックするということですので、決して近江八幡と
比べて劣っていると思っていません。

 それから、近江八幡においては2歳6カ月健診を実施されていますが、市としては
法律に基づいた年齢時に行っています。その間にどうしていくかというのが2歳6カ
月健診を実施している自治体もあります。しかしながら、市においては2歳から3歳
児の希望者、あるいは経過観察者というふうに答弁していますので、就学前までの
方については希望される方すべて毎月実施している乳幼児相談ができることにな
っているので、対応できていると思っています。

 それからやり方ですが、むずかる子どもを内科健診と歯科検診を一度にすること
はできるだけ避けた方が良いということでこの形をとっています。しかしながら、
近江八幡の状況も、事業仕分けの中でも見せていただきましたが、回数ですね、
検診に要するスタッフの数、それから実際に検診を受けられる方の数等を見ますと
、もう少し効率的にできるのではと、私も思っていますで、会場の設定の仕方、回数
、時期等についていろいろ工夫しながら進めていきたいと思います。

 しかしながら、基本的にあまりバタバタと人数多くの方を検診しますと、前回の
伊藤議員にも答弁させていただきましたが、児童虐待の発見ということにもつながる
健診ですので、時間的な形でどんどん流していくという形ではなく、ゆったりとした形
で健診できることも大事だと考えていますので、いろいろ検証しながら
進めたいと思います。


くれは  資料をお渡ししていますので、そのあたりを十分比較していただいたと
思っています。その意味では、今後検討する、同じものを毎年続けていくわけでは
なく、より良いものをと、子どもの目線、親の目線にたった改革を進めていってほしい
と思います。
 乳児相談を毎月しているのだよと、言われました。その乳児相談ですが、周知は
しっかりとできていますか。実は、この前親御さんが2年間空いているので不安なん
ですと言われたので、質問しています。私自身も乳幼児相談が希望者すべてと理解
できていなかったために即答できなかったのです。十分な周知をしていただきたい、
乳児相談が補完をしているのであれば、ぜひともPRをしていただきたいと思います。

 乳幼児相談23年から、兜谷集会所はなしとなるのですね。3保健センターと予定
ではなっていますね。人数的なこともあって、希望者がと聞きました、つどいの広場
事業もしているわけです。廃止する前につどいの広場で、借りているつどいの広場
で行っている、空いている日があるわけですので、そのあたりの場所を使って、
出やすい環境を考えていく、その手法を取り入れていくのも一つの方法でなかっ
たかと、削除するだけ、やめてしまうだけということがあったので、もっといろんな
地域に出かけて行って、一日保健師相談日みたいな感じて乳児相談の位置づけ
をして、出かけやすい保健センター以外のところでも開催できる取り組みも考えて
いただけだらと思います。それは兜台地区の集会所を廃止した、やめる選択をし
た、その前段に検討していただきたかったと思います。

 予防接種についてお聞かせ頂きたいと思います。スタッフに関係してきますが、
今回BCGの接種が個別接種が可能になると思います。そうなると、今現在予防
接種についても先ほど会場によって、木津会場の3分の1,10分の1が加茂や
山城なんだよとお聞きしました。しかしながら、来所者数が少ないにもかかわらず、
必要なスタッフを備えなければならないと言われました。

BCG個別接種が可能となると、このあたり集団接種に来られる数が変化してくる
と思われます。その意味から、接種場所もふくめて個別接種をしているから集団
接種はなしというのは、あってはいけないと思いますので、そのあたりで場所の
検討なりスタッフの検討なり今一度この1年間の施行を通して後にすべきだと
思います。


保健福祉部長 まず、最初に周知と言う形で質問いただきました。これはまず、
全区配布しています保健だよりで、乳幼児相談対象児5カ月から修業前まで
お子さんと言う形になっています。
 現に、実際に相談にこられている方も非常に多くなっています。約1300人の方
が相談に来られています。その中で先ほど答弁した、経過が必要な人とですね、
それから希望者の方約半々というところですので、今後ともできるだけこういうこと
をしていますと、周知に努めたいと思います。

 それから予防接種については、今時点でBCGというのは確かに、木津保健
センターでは、昨年12月に実施したのでは501人に対して、加茂保健センターでは
45人、山城保健センターでは51人となっています。しかしながら手法が変わって
いくこともありますので、これをもって直ちにとは考えていません。健診予防接種等
も含めて、総合的な状況を見ながらよりよい方向にしていきたいと思っています。


くれは それぞれ、加茂、山城、木津も含めて、健診時のお医者さんについて
確認しておきたいと思います。これはすべて小児科医で担当されていますか。


保健福祉部長 私はすべて医師と言う形で把握させていただいていますが、
すべて小児科医の方がということについては、少しお待ちください。
 まず、加茂保健センターで各種乳幼児健診の中で、小児科医師というのは
それぞれ1名ずつ入っていただいております。それから山城保健センターに
おいても同じく小児科医師が入っていただいています。木津保健センターに
ついても1名から2名の小児科医師が入って頂いているという状況です。


くれは 確実ですね。確実ですね。


保健福祉部長 くれは議員より確実ですねとの確認の意味がありましたけれども、
私の資料の中ではそのようになっていますので、再度確認しておきたいと思います。
以上です。


くれは 確認してください。そしてもし小児科医ではなかって、内科医が担当
されていたら、質をあげる、精度を上げる意味でもぜひとも小児科医の診察を
望みます。
 それと、予防接種のスタッフについて、臨時に雇われている看護師さん、木津、
加茂、山城の人数の差が頂いている資料は一緒ですが、現場では違う。
加茂の臨時の看護師の数が多いはずです。違いますか。


保健福祉部長 私も同じ資料を持っていまして、それ以上の現場のことについては
確認をしておきたいと思います。


くれは 現場の声を資料では判断できないのですが、現場には保護者の方も
おられますので、そういう意味からしたら、現場を見た状況と若干資料に差異
があると感じています。それは議会答弁としてあってはいけないと思いますので、
もし今確認していただいて、小児科医でなかったり、看護師がなぜか加茂だけ
多いという不均衡な状態があるとしたら、早急に改善をしてください。


保健福祉部長 今、申し上げました資料と実態では違う、というところについて
ございましたら、改善していきたいと思いますとともに、それが臨時的な状態であった
のか、経常的な状況であったのかということも確認をしてから、
再度ご答弁させていただきます。

くれは  休憩して、今でも結構ですが、確認しておいてください。