くれは 4問目「事業仕分けを改善せよ」として聞きます。
  今年度も引き続いて事業仕分けを実施されています。21年度より実施して改善された点も
 たくさんありますので、その努力は認めてはいます。しかし、今年10月16日に実施された4事業
 の内、2事業が「不要」でありました。仕分けの結果が、即、事業廃止となるものではないとは
 思いますが、そもそも不要とは、「事業を実施する妥当性がない、目標の達成の手段として
 不適当である。効果がない、他の事業と重複している、民間で実施すべきだ」という理由が
 考えられるもので、一口に「不要」と言っても、判定に温度差を含むものであると思ってはいます。

  そもそも論から考えることが求められているのが事業仕分けですから、不要という項目が
 あるのは意義としてはあるのですが、事業仕分けの進め方を今一度、検証するため、
以下質問します。

@事業仕分けを実施するにあたり、対象の施設の事前見学を実施されていますか。
今回は、プラネタリウム館と加茂文化センターの2施設が対象でありますが、仕分けを実施する
前に、実際、仕分け委員として見学を実践されているのですか。
Aプラネタリウム館事業運営の事業目的とは、そもそも何ですか。
Bプラネタリウム館事業を経費のみ、費用対効果で断じていいのでしょうか。
C社会教育委員会会議において、事業仕分けの結果を受け、どのような意見が出されたのですか。
D市長、教育長は、プラネタリウム館の不要の結果を受け、どのように判断されますか。
以上お聞かせください。


市長 私からは、5点目の質問にお答えします。
  プラネタリウム館の仕分け結果、またご助言を踏まえて、これからの事業のあり方を慎重に
 判断をしていきたいと、このように考えています。
 その他のことについては、教育長及び担当部長から答弁申し上げます。


教育長 5点目の質問にお答えします。
  事業仕分けで出された意見や学校現場のニーズ等を踏まえ、今後、社会教育委員会で議論
 をしていただき、それを受けて、教育委員会で良く検討していきたいと考えています。


総務部長 1点目から3点目について、お答えします。
  まず1点目です。
  事業仕分け対象施設につきましては、コーディネーターとなられる方について、事前見学会
 を実施しています。個々の仕分け人の方については、その施設の事業内容をご存じの方も
 おられることから、机上での説明を行っており、委員会としての事前見学は行っておりません。
 
  なお、仕分け人の方の中には、普段の施設の現状を知るために、市民利用者の一人として
 抜き打ちで見学されている方もおられました。

  2点目です。
 加茂プラネタリウム館条例に規定のとおり、天体に関する知識の普及啓発を通して、創造性
 豊かな青少年の育成を図ることでございます。
 
  3点目です。
  あらゆる市民の皆様のサービス事業につきましては、経費のみ、費用対効果のみで断じて
 よいものであるとは考えていません。


教育部長 4点目の質問に答弁申し上げます。
  今後、社会教育委員会で利用実態や他の市町村の状況等を踏まえ、検討をお願いすると
 考えていますけれども、11月14日に開催されました社会教育委員会において、事業仕分けの
 結果を報告をいたしました。その際には、「プラネタリウム館は、子どもたちの理科離れの進む中、
 実際に自然に触れる機会を提供している貴重な社会教育施設である」と言ったようなご意見が
 出されています。 いじょうです 。


くれは 事業仕分けを改善せよという問題とプラネタリウム館不要を、私は不要とは何事ぞと思っての、
 二つを絡み合わせての質問になっているので、少しごっちゃになっているかもしれませんが、
 コーディネーターの方だけではなく、委員の方、評価委員の方も含めて、やはり施設をきちんと
 見学すべきです。
 
  私は、今まで3回、仕分け委員として各地へ行かせて頂きましたけれども、館の運営事業だとか、
 事業の運営については、この前、舞鶴市へ11月3日、公開事業診断の仕分け、評価員だったんです
 けれども、そこでは、前日に赤レンガ博物館とかを見学しました。そこの見学をして、館でどんなふうに
 説明がされているのか実際に体感しないと、なかなか机上での話ではわからないというのが正直な
 ところだと思います。
 
  だから、それは仕分けをするのであれば、館であるとか、運営事業であるとか、事業については、
 今回はプラネタリウム館と加茂文化センターであったと思うのですが、個人でいくのではなくやはり
 仕分け委員のメンバーできちんと事前の見学をすべきだと、それは指摘しておきたいと思います。

  そうしてやられていると思うのですが、他の事業仕分けを実際にされているとことは。
 それが残念だと思って聞きました。
 
  そもそも費用対効果では、断じていいと思っておりませんということですし、社会教育委員会での
 議論の中では、子どもたちの理科離れの進む中、実際に自然に触れる機会を提供している貴重な
 社会教育施設ということで、ご意見も。多分紛糾したこといふうに、いろんな意見が出されたと聞いて
 いますので、やはりそういう位置づけをきちんと守りつつ、私は改善をしていくことは多々あると思いますが、
 ここの有効活用をぜひとも図って頂きたいと思います。

  それはなぜかというと、80席と言う席ですよね。80席と言う席だけれども、来館者がその80人を
 上回る時はどうされているかというと、2部制にしておられるわけです。80人が見ている間に何人か
 を館の人たちが直接工作をしたり、いろんな関わりをして説明をして、また2部にいれかえをする、
 そういう形で、本当に小じんまりとした中できちんと対応できている。時間がきたら始まりですよと
 いう形ではなく、そこがきっちりと温かい形での接しができていると感じます。

  また高齢者や障がい者の今年は来られた施設であったそうです。PRを積極的にしているわけでは
 ないけれども、あの場所にあるということに意味が非常にあると思います。
  行楽気分で館の中でゆったりとご飯を食べたり、お弁当を持って食べたりということもされていると
 思いますので、積極的にPRして改善したり広げていける施設になると思います。

  それと、最後に事業仕分けで、やはり市民の意見がなかなか反映されていないという意見を、
 今回のことではよく聞きました。

  それで一つ提案ですが、ずっと伝えてはいますが、市民判定方式というのも一つ研究していただきたい
 と思います。
 
  今の事業仕分けの形態プラスアルファ、その議論を聞いて市民が判定する、それが例えば、舞鶴市では
 22人の市民が判定されたのです。議論をするのは評価員の6人でしたけれども、それ以外の市民の方
 22人が聞いて判定していった。その判定結果がホームページに今、舞鶴市でも載っている。そこには、
 市民がどう受け止めているかということがきっちりと盛り込まれていくと思いますので、そういう改善をしながら、
 施設の見学なり市民の意見を吸い上げる場所というのがあっていいのではと、事業仕分けの工夫をさらに
 重ねてほしいことと、プラネタリウム館については社会教育施設であることを十分認識をしていただいて
 働いてくださっているわけですから、教育委員会の中できっちり議論していただきたく思います。

  ぜひとも、近隣にある施設と違いますよと積極的にPRしていただきたいと思います。木津川市にある
 「ふぉとん」は原子力を推進するための施設としてつくった啓発施設でありますので、全く異なるものです
 ので、その意味からしてぜひともこの施設を最大限に活用して、木津川市の魅力としてPRしてほしい、
 その思いで、二つを一緒の質問ですが、2点が非常に気になったので質問しました。
 最後に、お1人ずつから頂きたいと思いますので、考えを確認しておきたく思います。


市長 そもそも事業仕分けについては、合併後のそれぞれの事業について、市民の皆様に中身も
 知っていただき、一緒に考えていくという機会をつくっていくことで事業仕分けを実施させていただいて
 います。それと今後、合併したまちが存続できるようにということで、見直しも含めてということで
 実施させていただいています。
 
  今、くれは議員よりいろいろと提案頂きました。その件につきましては、よりよい事業仕分けということで、
 市民の皆様にも十分にその内容について研究していただけいるというようなことで、その方法
 についても研究してまいりたいと考えています。
 
  プラネタリウム館については、子どもたちに夢を与える施設ということです。意見を聞いていますと、
 老朽化してきている館ということで、将来大きな大規模改善が必要であるということ中で、そういった
 意見も出てきたと聞いていますので、将来的にこの館をどういうふうにシテいくかということも含めて、
 十分検証していきたいと考えています。


教育長 くれは議員から説明ありましたように、確かに学校の進度に応じた手作りのプログラムとか
 季節に応じたイベント等、子どもたち、また高齢者、障がい者の方に向けての宇宙へ興味・関心と
 いいますか、そういった意味では非常にすぐれた施設と思っています。
 
  しかし、一方では市長からの話もありましたように、中長期的には施設設備の大規模改修という
 大きな問題もあります。そういったことは避けて通れない議論でありますので、よく学校現場また
 社会教育委員会での議論、議会での意見とかそういったものを含めてよく市長とも協議しながら
 検討していきたいと思っています。