くれは 3問目 「清掃センター建設に向けて3月末までの目標」として聞きます。
 6月の質問の中で、「相楽で1施設に基づいた上で、奈良市の清掃センター建設に関われないか」と提案しました。また、地元地区と結んだ覚書の項目の1つ「来年の3月末までに建設計画を提示する」については、予定地を含めた計画にすべきであるとの確認を求めました。

 さて、7月・8月には、2回のプロジェクトチーム(PT)協議と2回の菅外視察などの様々な方面での検討をされていることは理解しています。しかしながら、来年3月末までとの期限が付された中で、何を呈示するのか、確認するため、以下の質問をします。

@ 清掃センター建設は、市長にとって喫緊の課題であると思われます。今回の人事異動により、課長が配置されたことはいいとしても、木津町時より関わってきた職員を今の時点で異動させたことは、3月提示に不安を感じます。その意図をまず確認したい。

A 7月28日に結ばれた相楽地区における環境施設設置に関する確認書には、「ごみ焼却場及びリサイクル施設については、今後あらゆる方面から検討して、相楽圏域で1施設という平成11年策定の京都府ごみ処理広域化計画を基本として、早期の実現に向け、あらゆる方面から協議を進める」とあります。先に述べた3月末までに提示する計画は、どこの施設のことを指すか。明確に。

B 第6回PT協議において、公共用地の洗い出しがされました。まずは、公共用地でということのようだが、今後民間の土地も合わせて候補地選定をしていくということでいいですか。

C 平成10年より、木津町域の一部と加茂町域分のごみ処理を民間委託しています。伊賀市と結んでいる一般廃棄物搬入承認通知書によると、承認条件として「自地でのごみ減量計画及び一般廃棄物処理施設等の整備計画を強力に推進すること」とあります。すなわち、伊賀市としては、現時点において、「将来にわたって処理を受け入れていい」ということではなっていない。その認識でいいですか。

D 奈良市の計画の進み具合について、前回の議会質問以降、担当間で情報交換を進めているようです。隣接する地域であり、建設計画に関わっていくかどうかは別問題として、積極的に状況の意見交換はしていくべきだと思います。確認します。


市長 今回の人事異動の意図についての質問です。
 まず、今回の人事異動は、新庁舎が完成することにより、行政機能を終結させるとともに行財政改革を推進するため、組織機構の再編を行い、組織全般を見渡し、適材適所に職員を配置したものです。
 「まち美化推進課」においても、今、かかえている業務についても、私自身も十二分に理解をしていますし、その重要性についても認識しています。

 しかしながら、今回実施した人事異動については、組織全体を見極めたうえ、それぞれの部署において、必要とする職員を配置したものであり。議員ご指摘の部署以外にも、経験を有する職員の異動を実施しています。
 また、どの部署におうても同様ですが、前任者から後任者へ事務の引き継ぎが行われ、後任者が前任者の業務を今まで同様、鋭意工夫しながらとりおこなっていきます。
 従いまして、全ての部署におきます職員配置については、職員それぞれが業務を遂行できるものと考えています。
 
 次に、7月28日に相楽郡広域事務組合理事会において確認した「相楽地区における環境施設設置に関する確認書」については、火葬場、最終処分場、し尿処理場、ごみ焼却場及びリサイクル施設の整備について、各市長村の責任と役割を再確認したものです。

 このうち、ごみ焼却場及びリサイクル施設については、平成11年策定の京都府ごみ処理計画を基本として、「相楽地域で1施設」の具体化に向け、あらゆる方面から協議を進めることを確認したものです。
将来的には、この確認内容のとおり、ごみ処理の広域化を進めることは必要であると認識していますが、打越台環境センターの老朽化の状況などから、西部塵埃処理組合としての懸案事項である木津清掃センターの建設に対する本市の考え方を取りまとめたいと考えています。

 したがって、3月末までに呈示する計画については、平成20年3月31日に西部塵埃処理組合管理者立会いのもの、精華町北稲八間区と締結した覚書に基づくものであり、西部塵埃処理組合として建設する木津精巣センターを示しています。

 候補地選定等については、現在、清掃センターPTにおいて、検討・協議しているところであり、詳細については担当部長より答弁します。


生活環境部長 私からは、3番目から答弁したいと思います。
 今後、民間の土地も合わせて候補地選定していくことで言いかとの質問です。
8月12日に第7回PTにおいて、清掃センター建設の候補地のあり方について検討しました。
清掃センターPTでは、急傾斜崩壊危険地域や文化財保護地域などを除く、一定の基準を設定して選定することが必要であるとの意見がだされました。

 また、建設用地については、運搬距離、道路要件などを考慮し、選定することも必要です。
このため、まず市が保有する公共用地の中に候補となる土地が存在するかどうか調査・検討するため、現在、公共用地のリストアップを進めているところであり、現時点において候補地の特定には至っていませんが、今後、公共用地以外の民有地も含め、敵地を検討していきたいと思います。

 次に、伊賀市の関係での認識の問題です。
現在、伊賀市では、一般廃棄物の搬入について「伊賀市環境保全負担金条例」において「他の地方公共団体が一般廃棄物を自らの区域内で処理できない相当の理由がみとめらる場合は、受け入れ機関を限定し、かつ処理の安全性が確認できる場合に限り、承認することができる」と規定されています。

 なお、受け入れ期間については、「連続する3年を原則として、受け入れを要請した者が自らの所管区域内で一般廃棄物を処理するための施策目標を明らかにした場合で、伊賀市長が実施計画に定める範囲において支障のない旨を認めたときはこの限りではない」とされています。議員の認識のとおりです。

 そして、5番目、奈良市との関係です。奈良市の計画については、去る6月18日に担当者に会い、検討状況について確認しました。奈良市では、「ごみ焼却場移転建設計画策定委員会」において、候補地の選定をされているとのことでしたが、現在の候補地をもう少し絞り込んだ時点で、候補地が近隣市町村に隣接する場合、その市町村と協議の場を持ちたいということでした。

 木津川市としては、清掃センターが近接する場合、木津川市域の環境に大きく影響することから、奈良市の検討状況により、情報提供するよう依頼していくところです。


くれは 職員の人事異動について述べていただきました。PT設置規程8条の2項に 「リーダーが必要と認めたときは、会議に構成員以外の職員の出席を求め、その説明又は意見を聞くことができる」とか、3条には「学識経験者等の参加を求め、その助言又は指導を受けることができる」とありますので、3月末の建設計画に向けて、十分活用されることを期待します。

 その上で、先ほど部長が答弁された、公有地についてはまだ洗い出しの途中ということ、民間用地も含めて今後ということだが、その面積は明らかにしていただけませんでしたのが、面積2ha以上で公共用地の洗い出しをされています。私はその面籍が非常に狭いことと思います。

 木津町時代、100d炉溶融処理方式での建設計画によるものですし、場所としては施設面積が0.3ha、事務棟、倉庫、駐車場など1.7haを合わせて2haということで、幾度も議会で答弁されているように「建替地も含めて今後半永久的な場所にといわれていると、この2haの洗い出しではまず狭いということ、その確認をしたいと思います。 
 
 ただ、手法としては、今まで提案してきたことでもありますが、地図を広げてまず、あいているところがどこか洗い出す方法はとしては有効だと思います。しかしながら、何度も言いますが、2haは狭い。やはり、回りの自然を緩衝帯にと考えると意味からしても、自然が臭いを吸い取ってくれる意味からしても、2haはどこから考えても狭い。加茂の三重中央開発4.4haがはよい例だと思いますので、2haで本当にいいと思っているのか、それを聞かせてください。

 奈良市の件は、私は今後、近隣地でということもありましたが、その手法がすごく勉強になると思います。2年かけてここまで来られた。木津川市としては3月末までに2年間はないのですが、手法としては非常に学ぶべきところが多いと思いますので、その意味からして奈良市との連携は必要と思います。

 2haでは狭い、それについて認識されているかどうか、「今後、基準を設定していく」と特別委員会で言われましたので、どういうものが含まれてくるのか、今後の基準についての考え方を次に質問したいと思います。お答えください。


生活環境部長 まず、奈良市の関係ですが、答弁書以外に、我々、奈良市とはやはり、片岡議員にも答えたように今後、連携は十分とっていきたいと思っています。

 それと、処理場の面籍ですが、とりあえず2haと、というのは中央地区での考え方と今回の2haとの大きな違いは、とりあえず公共用地で2ha以上あいている土地はどこにあるかという形で探しました。その中で協議を行いました。

 この前言いましたように、処理方式、そして長年にわたって半永久的にその場所で処理していくという考えに立ちましたら、やはり1回建てて横に建替えるだけの面積が必要であると。しかし、その辺についても処理方式を、これは今検討中ですが、それによっても面籍が大きく変わってくると思っていますので、今後の基準については、そういう中で面積要件が決まってくると考えています。


くれは 奈良市の例で言いますと、400d炉で10ha以上と想定されていますし、炉によってそんなに幅がギュッと狭くなるとはなかなか考えられないと思います。

 洗い出しについて、基準については答弁がなかったので、また聞かせていただきたいのですが、私は今後つくっていく基準について、候補地を洗い出した後、基準づくりをして、そして、絞りこんでいく作業が次の段階かと思います。

 基準としては、学校、保育園、幼稚園、病院などが何メートル以内にないこととかの基準が考えられるのですが、木津川市に特別の基準というわけでなく、他の自治体と同じような基準、他都市とあまり変わらないと思いますので、参考にして基準を作っていただきたい。その後の絞りこみの作業について、指摘と提案をしたいと思います。

 この段階は、行政のみで選定すべきではありませんというのが私の考えです。なぜなら作った基準を誰が選ぶかが、まず大事であると思います。行政だけで選ぶとそこの都合が優先され、自分たちは客観的・中立的と思っても、市民からは行政寄りに見えてしまいます。

 例えば公共用地で上げている用地の中で、学校のそばという候補地にあったと思いますが、仮に行政が「300m以内に学校がないこと」としたとしても、行政だけで選んだとしたら、400m離れていたからOKとしたとしても「その客観的理由は何だ、なぜ300mが妥当か証明せよ!」と言われると反論できなくなると思います。

 だからこそ、絞込みの時は、必ず関係者の参加が必要になると思います。選ぶ段階では、必ず市民や関係者が関わることが必要となってきます。

 そこで、3月末までにすべきことは、まず必要な面積の見直すこと、その上ですべての洗い出し、そして基準づくり、そして、基準をクリアーしているところの絞込み、その時には、先に述べたように行政のみではしないこと。これらをしていくべきだと思います。スケジュール的に何がなんでも合わせるのではなく、3月末を目指して情報公開を進めつつ、丁寧に進めていく、その考えを聞かせてください。

 選定の基準としてぜひこれだけは言っておきたいのですが、地権者が売りやすい土地かどうかも民間の場合、必要な基準の一つだと思います。例えば、筆数がたくさんある。これは先の例でもだめだったと思いますが、少ないことに加え、地権者が多くないこともいいと思います。それに加え、ぜひこれだけは言っておきたい。利権がらみの土地でないこと、これは絶対条件にしていただきたい。

 これからの10年で、大きくごみ処理施設のあり方は変わってくると思います。環境省は、いろんな方向を、直接埋め立て処分の原則廃止とか出されていますので、そういう意味から考えて、現段階で担当がされている炉の問題、財政問題、候補地の問題を一括して検討される、その手法は評価していますが、今後、地道な作業に入っていくときの基準づくりと市民を交えてというところの3月末を目指してできるところを詰めていく、その姿勢について、お聞かせください。


生活環境部長 先ほど基準についてということで、私、面籍の基準と勘違いしていまして、申し訳ありません。

 位置の基準については、今回の答弁書に書いていますように、以前建設省の方でだされた基準、これが参考になると思います。それと、奈良市が一応PTの中でも特別委員会でも呈示させてもらいましたが、あのような基準、そしてあと一つは、この木津川市の中で特色あるものを、基準として設けなければならないと、地域の特性があると思いますので、そのように考えています。

 そして、今後の絞込みですが、行政主導でいくのか、公募でいくのか、それとも奈良市の方式をとるのか、いろんな考え方、皆さんの意見を頂いていますので、その辺を参考にしながらPTの中で検討を進めていきたいと思います。