くれは 4問にわたって質問いたします。まず最初に、「3町合併のすすめ方」を問うとしてお聞きします。
 
3町合併へ向けて住民不在の議論が進んでおります。住民の声を聞く機会を積極的に設けるべきであるとの視点より、3点に分けてお聞きします。

  一つ目は、住民説明会の開催の考えはあるのかということをお聞きします。先ほども味議員の質問の中で述べられておりましたが、町長は、法定協議会を設置した後、22カ月の間に何回か説明会を開催していきたいと、3月の定例会初日の質疑で述べられました。
3町の新市将来構想についての説明会としてではなく、広報やホームページなどを通しての一方通行に終わっている説明でもなく、町長の熱い合併への思いを双方向のお互いが話すことができる、そういう双方向の説明会においてすべきであると。改めてすべきであるという思いから開催するつもりはあるのかお聞きします。

15年9月の議会において、その当時、直接請求された住民投票条例に対する反対討論の中で当時の河井議員、現町長は、こう述べられております。町政を語る会の開催等により、十分な住民との議論は必要だと言われております。当時の町長は町政を語る会を開催しておられましたので、その必要性を十分に認識されておられる河井町長のお言葉だと思います。ぜひ開催を望むものです。開催する考えはあるのかお聞かせください。

  2点目は、現在の合併の情報提供の方法と意見を聴取する方法について、きめの細かさが必要ということでお聞きします。6月17日、先日の小委員会で、現時点ではメールで寄せられた意見はないという報告をされましたが、その後、意見はあったのですか。意見が寄せられていないというのは、どういうことなのか分析されているのでしょうか。本気で住民の方からご意見をいただこうという姿勢が感じられないのですが、どうでしょうか。

以前の特別委員会でも私が質問させてもらいましたが、HPにある意見を載せるコーナー、メールはこちらからというふうに書いてあるだけです。合併協議会だより「ご意見をお待ちしています」を見ても、非常に不親切です。小さな字で、ご意見は下記の住所まで、郵送またはメールでと書いてある。それだけです。本当に住民の意見を取り入れようとされているのか疑わしいのです。どうされていくのかお聞かせください。

  3点目は、住民の意向を把握する方法について、町長は最終的にどう考えられているのかお聞きしたいと思います。
  今回、議員発議しました木津町の合併についての意思を問う住民投票条例の制定については、昨日の特別委員会において継続審議ということになりました。今後さらに時間をとって審議していきたいという議員の前向きな対応と受けとめておりますが、さきに言いました15年9月議会での当時の河井議員の、現町長のお言葉は、住民投票は、一定の選択肢に集約された段階で必要性を議論すべきであり、今は行政が中心に合併についての情報開示を行い、住民との議論を行う段階であると述べられております。

その一定の選択肢に集約された段階とは、現在何を指すとか、現時点で何をイメージできるのかを示していただいた上で、住民の意思の把握はどう考えられているのかお聞かせください。


総務部理事  呉羽議員の第1問目、「3町合併のすすめ方」についてのご質問にお答えをさせていただきます。
総務部理事は、もちろん町長ではありません

  まず、住民説明会についてでありますが、河井町長は、かねてから、なぜ、この3町合併なのかなどにつきまして、町長として新市基本計画などとは別の形で住民の皆さんに説明したいと思っておられました。そのようなことから、去る4月22日に開催されました木津町の正副区長合同会議をはじめ、町の各種団体の会議の冒頭の町長のあいさつの中で、市町村合併についての町長の考え方等について話をされてこられたところでございます。

  呉羽議員の1問目のことにつきまして、今、開催の方向についても、町長から指示を受けながら検討しているという状況でございます。

次に、情報提供の方法と意見聴取する方法をもう少し、きめ細かくとのご意見でございますが、さきの市町村合併特別委員会でもご意見のありました、傍聴者からの意見聴取も含めまして、今、第2回の合併協議会開催に向け調整を図っているところでございます。多くの皆様の多種多様なご意見を伺うことは大事なことでありますので、先進事例なども参考にしながら進めてまいりたいと考えております。また、メールについて6月17日以降のご質問もございましたが、事務局の方には何件かいただいております。今後、住民の皆さん、あるいは3町以外からもメールをいただいておりますので、こういったご意見につきましては、公表に向けまして整理をしているという状況でございます。


  次に、住民の意向を把握する方法についてのご質問でありますが、昨日、ご協議をされました住民投票条例の関係なども十分参考にさせていただきながら、対応を考えていきたいということでございます。
  また、一定の時期というご質問もございましたが、このことについては3町合併協議会の新市基本計画がまとまりましたら、説明会も計画をしております。また、そのほかの機会でも、住民の皆さんの意見を聞く機会があれば、そういう意見を経て考えていかれるものというふうに思っております。以上でございます。


くれは 一問目の再質問をします。田中理事が答えていただいたということでなく、町長の思いというか町長の意思というか、そこらあたりを確認させていただきたかったので残念ではあります。もし補足していただけるなら思いを直接聞かせて、次の答弁していただきたいと思います。


  最初の合併の説明会についてですけれども、区長会等と各種団体等でされているという。また、5月末でしたか、老人大学の開校式においても町長は講演されたとお聞きします。今なぜ合併が必要なのかをスクリーンを用いて、データを示しながら説明をされ、すばらしいものであったと、よく理解できたというふうに聞かせていただいております。では、そのような説明会を開催してください。一部の限られた方への説明会ではなく全町的に、だれもが行ける説明会を早期に開催してください。

  先日、住民の方から、町長が尋ねてこられて説明会を早期に開催すると言われていましたよと、また、町長室にいつでも来てくださいよと言われましたと聞きました。そして、合併の必要性を熱く語られたと、つけ加えられました。個別にそのように限られた人だけに思いを伝えるのではなく、ぜひとも、だれもが行ける、そういう場を持っていただきたい、そういう思いで再度お聞きしたいと思います。

  2点目の、HPとかメールとか今後、傍聴のことについても第2回の協議会に向けて取り組みの予定でとありましたけれども、そのメールについても何点かいただいていると。メールはもちろん、メールを見られる人だけですので、傍聴はもちろん来られる人だけですので、意見聴取のための協議会だよりを見せていただきましたけれども、さっきも言いましたけれども、ちらっと書いてあるだけです。
 例えば、こちらに武生市の協議会だよりがありますけれども、第1回目の協議会だよりですが、はがきがあります。はがきが印刷されております。そして、これで意見を寄せてくださいよということを、多分切手は要りませんとなっていますので、そういう意味ではお金が派生してくるものですけれども、そういう場所をきちんと設けてある。メール、傍聴、そして、たより、すべての方が何らかの意見を言える、そういう場所を設けてある。その姿勢が大事かと思います。


  そして、今後いただいたメールはどうするのか。公表していくということでしたけれども、選択されないで個人の名前だとか、載せてはふさわしくないものは別として、否定的な意見も前向きな意見もすべて掲げて公表していただきたい、そのように思います。さきに言いました武生市では、1年で417件、ご意見が寄せられているようです。そして、それをすべてHPで公開されています。読んでいきますと、いろんなご意見があります。それが合併の理解が進んでいく一つの手法として、ぜひとも見習うべきだと思います。


  3点目の住民投票については、今後の推移を見てのようなお話があったと思いますけれども、この3町の合併協議会は、新法になって全国で初めて最初につくられた協議会です。その後、新法の後につくられた協議会が全国で幾つあるかなと思って調べてみましたが、現在339ある中で、新法でつくられたのは我が町ともう一つでした。二つだと思うのですけれども、そういう記念すべき協議会の進め方に、しっかりと悔いの残らないよう丁寧な進め方を希望し、最後に住民の意思を確認するという意味で、住民投票の実施をというふうに思います。

  先日の住民投票に考える中で、議員の方から、住民投票は町を二分するような意見となった場合に実施すべきであり、今はその時期ではないというような発言がありましたが、そのような場合にのみ住民の意思を問うというのは、議員としての責任の放棄にほかならないものであります。そうではなく、町長も昨日言われていたように、住民との協働が一番大事であると述べられておったわけですので、その意味において合併を協議する、その段階から住民の参画の姿勢をとる。そして、最終的に住民との協働という意味において、住民の意思を尊重する公平な方法として住民投票を実施すべきであると私は考えます。


総務部理事 呉羽議員の再質問にお答えをさせていただきます。

  再質問3点ほどございましたが、まず1点目の、一部の限られた方だけではなくて、広く説明会をやれというご質問でございますが、老人大学の話を出されましたが、生きがい大学の話だと思います。このことにつきましては非常に多くの方が参加をされました。中央交流会館いずみホールが満杯の中で町長が語られまして、非常によく理解できたと呉羽議員おっしゃるとおり、理解をしていただいたものというふうに考えております。それで、説明会の開催の考え方につきましては、いろいろとあろうかと思っております。第1回目の3町合併協議会が去る5月19日に開催いたしました。非常に関心が高いので、どのぐらい来ていただけるかということで、こちらの方も会場の準備で非常に、傍聴者のいすの段取りと申しますか、考え方、意見がいろいろあったわけでございますが、結果としては75名の傍聴の参加がございました。

また、協議会の終了後、小委員会が新市の計画で2回、名称で1回行いましたが、新市計画の方の小委員会では、6月8日の第1回目では23名、2回目では13名という傍聴の皆さんの数でございました。さらに、第1回の名称の小委員会では5名の傍聴者ということで、十分、事前に連絡ということにつきましては、時間的な制約もあったわけでございますが、意外と事務局としては少ないなあというふうに思っております。できるだけ開かれた中で多くの住民の皆さんに傍聴に来ていただきたいということは我々も思っておりますが、非常に来ていただく苦労というものがあるなというふうに感じております。


  これは呉羽議員の方も同様だと思っております。今まで6回の住民の皆様を対象とした会を持たれましたが、新聞報道では、6回で約60人というような報道もございました。今後、住民の方が、どのようにすれば多く集まっていただけるかも含めまして考えながら、開設に向けた整理をしていきたいというふうに思っております。


  それから、2点目の住民の意見の公表、意見の聴取についてでございますが、第1回目の協議会だよりと申しますのは、非常に紙面の制約がありましたのと、お知らせをしなければならない規約等の内容が多くあったものでございますから、非常に活字が多かったということにつきましては反省をしております。今後、第2号の協議会だより、第3号の協議会だより、さらにはHPやいろんな場で、住民の皆さん方にお知らせをできる機会を提供していきたい。もちろん、3町の広報も、協議会だよりは隔月しか出ませんので、そのすき間を埋める意味で広報も使いながら、住民の皆さんに広く合併の状況について知らせていき、ご理解を深めていただきたいというふうに思っております。


  さらには新市基本計画の第2回の協議会の方で、住民アンケートの取り扱いについて、ほぼ方向も決めていただきましたので、3町の住民の18歳以上の方を対象に約1割、無作為抽出をいたしまして、今月末にアンケート調査を実施したいというふうに思っております。この中には住民の皆さんから自由な意見も書いてもらおうということで枠も設けておりますので、いろんな意見が聴取できるものというふうに期待もしております。


  最後に、住民投票の関係で再度のお尋ねでございますが、昨日の、この木津町の特別委員会のご議論を継続審議ということも聞いておりますので、その推移を十分見させていただきながら考えていきたいというふうに考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。以上です。


くれは 再々質問ということになりますけれども、あくまでも町長に答えていただけなかった、答えられないというところで残念であります。

  先ほど、アンケート調査ということをおっしゃいましたけれども、アンケート調査、6月下旬から実施すると。木津町民は3,056人、合併の是非については一切問うてない3町合併の将来像へのアンケートが送られてくるようですが、これで住民の意見を聞いたとしないでいただきたい。本来このアンケートを実施するのであれば、やはり住民説明会と並行してするべきだと思います。どういう位置づけのアンケートなのか、アンケートを送られてこない大多数の方への説明もないまま実施することは、住民に声を上げられないための方策ではないのかと感じてしまいます。


  先日の小委員会では、中学3年生の意見を聞くことに対して懸念をというようなご意見がありました。やはりここもきちんと住民説明会をされておれば、並行して行えば、こういうご懸念も小委員会の委員に抱かせなかったのではないかと思います。実際、中学3年生にアンケートをとられた武生市の合併協議会に電話で問い合わせてみました。こちらは法定協議会前にもアンケートをとられ、その結果をもとに法定協議会を設置し、設置後2カ月ごろに住民説明会を開催し、首長が合併は決定したわけではありません、メリットを織り交ぜながら見定めていく、そして、このアンケートは、あくまでも参考なのですと、丁寧に説明された上で並行し、アンケートを郵送されたようです。反発がなかったのですかとお聞きすると、考えたこともありませんでしたという担当の言葉でした。


  やはり私は、丁寧な進め方、そして、最終的には、もちろん議員が選ぶのですけれども、その間に住民に対する丁寧な説明とセットで行われなければならないと、ずっと考えておりますので、そこらあたり説明会について、双方向の説明会について、私たち議員6人がした60名と少なかったかもしれませんけれども、それ以外に来られない人からのご意見もいただいております。そういう意味においても、きちんと説明会を開催していただきたい。


総務部理事 呉羽議員の再々質問の1問目でございますが、アンケート調査につきましては、議員もご指摘のとおり、答えではなくて、あくまでも参考でございますので、そのように取り扱いさせていただきたいというふうには考えております。

  それから、住民説明会の方も先ほどから申し上げておりますように、開催をする方向で今検討をしております。具体的な内容、いわゆる時期や方法などについては検討しながら、これから進めさせていただきたいと考えております。以上でございます。