くれは 3問目。
 9月議会の「積極的な入札改革を」の質問その後を問います。
何人かの議員が質問されていますので重複しますが、よろしくお願いします。
 
 引き続き入札改革について、木津川市の姿勢をきっちりと確認していきたいとの思いです。
近隣の自治体においても公職にあるものが談合容疑で逮捕、そして議員辞職という不祥事が起こりました。
木津川市となって公共工事への関心も高く、入札改革に対する注目度も高まっています。木津町のときから幾度も提案し、また木津川しになってからも毎議会提案してきてます、談合のおきにくい仕組みづくりに向けての、市長並びに担当課の考えを改めて確認したいと思います。

 9月議会の部長答弁は、ランク制の統一の考え方についての質問の答えとして「来年早々に入札、
指名業者の受付を行いまして、それまでにある一定の市としての考え方を整理してまいりたいというふうに考えでございます。来年度からの取り組みにつきましては、現在、まさに検討をすすめている最中でございますので、具体的な公表につきましては、いましばらく猶予をいただきというふうに存じます。」でありました。
 そこでお聞きします。

@ 透明・公正な入札改革の推進に向けて具体的な策は何ですか。
A 今暫くの猶予を経た「ランク制の統一」で市としての整理はどのようになったかお聞かせください。
B 今後とも入札改革に向け取り組みを止めるなと私は思います。その考えについてお聞かせください。


市長 議員ご指摘のとおり、談合疑惑により、公職者が逮捕されるというきわめて遺憾な事件がおきました。談合は、公共工事を通じて税金を搾取する悪質な犯罪行為であり、断じて許されるものではありません。本市とても、談合等の不正な行為が起きにくいシステムを構築してまいりたいと考えています。

 さて、今年度工事発注につきましては、合併協議に基づき、旧3町の定めにより発注していますが、来年度
は、木津川市としての統一的な発注を実施すべく、現在、発注標準の見直しを急ぐよう、担当課へ指示しています。
これらの取り組みをとめることなく、継続していくことが、談合等の防止に対して重要であると考えています。具体的な取り組み状況については、担当部長より答弁いたします。


建設部長 まず、最初の透明・公正な入札改革の推進に向け具体的な策は、とのご質問ですが、来年度に向けて、大きな方向としては、一般競争入札の適用拡大を図りたいと考えています。 一般競争入札実施の金額については、先の議員の答弁でもしたように、京都府や近隣自治体の状況を考慮して、決定したいと考えています。

また、入札方法については、郵便入札を積極的に取り入れてまいるほか、品質を確保するための方法についても、今後検討を進めていきたいと考えています。

次に、2点目の、ランク制の統一に関する質問ですが、先に市長が答えましたように、来年度からは、発注を一本化いたします。また、来年2月には、競争入札参加資格申請を受け付けまして、市内業者には総合評点を付与し、これに基づく発注形態に改めまして、従来の格付けについては廃止する方向で検討を進めています。ランク制を廃止することにより、入札参加業者の特定が容易でなくなり、より競争性が確保されるものと考えています。

最後に3点目の、今後の入札改革に向け取り組みをとめるなというご質問に答えます。
情報公開や不正が起こりにくいとされる一般競争入札や電子入札等々の導入により、適正な入札が行われることとなりましたが、それでも根絶できないのが現状でございます。現状に満足することなく、入札改革を進めていくことが必要であると認識いたしており、今後も引き続き、談合防止に向けた取り組みを進めていきますので、議員各位のご支援・ご協力をよろしくお願いします。


くれは 何度もいわれているように、一般競争入札拡大の方向、歓迎します。
当然、地方自治法234条にあるように、原則は一般競争入札、例外として指名競争入札等がありますので、そのことから照らし合わせても当然なことです。その拡大はいかほどかということは、なかなか数字ではいえないということですが、おそらく、昨年12月の知事会の方針、1000万円以上とか、京都府の1500万円、そして近隣の1000万円という方向で調整されるものだと期待しています。

 で、あわせて幾度も提案しています公募型指名競争入札。指名の場合でも公募型でとる。公募型というのは、希望する業者が手を挙げてそこに指名することですので、誰が希望しているかわからない仕組みです。そういう意味からいったら、この一般競争入札より下回るものについては、積極的に公募型をとるべきだと思います。

 業者にとっても、入札する時間・準備・経費・労力の削減ともなり、やっぱり意欲があって発注に参加できると思いますので、拡大すると言うか公募型指名競争入札を同時に併用する考えがあるかをお聞かせください。  
 
そして、2点目はランク制について。常々、2ランク程度にせよと提案してきました。先ほど部長答弁で、81、2%の今年度落札率と平均落札率を示していただきました。これは木津川市の69件全部を平均したら81,2%です。

部長にも渡している資料ですが、これは木津川市の土木A・B、山城町のA・Bとか、地域別ランク別の入札結果を分析してみますと、非常におもしろいと感じます。土木A、木津町は69、41%。土木Bは89、45%と開きがあります。じゃあ具体的に木津町の土木Aはどうなっているかをみますと、1番高いところで、74、79%、低いところで67、5%というふうにその程度の開きです。そして土木Bは、一番低いところで85、34%、高いところで91、01%。あきらかに落札率がある一定の水準で上下しているというふうに特定はできませんがこういうふうに見えてきます。

 実は、10月31日の開札結果があったかと思いますが、HPで取りましたので、手元にありますが、10月31日の木津町Bランクの工事。10時30分に開札されています。この工事について、私は昨年度までのBランク落札結果をもとに、次はY建設だろうと推察しました。そして、その10時30分前に担当に電話して、Y建設が落札すると思われるけど、結果を聞かせてくれと電話を終えました。かかってきた答えは課長からでしたが、そのとおり結果は一致したと言う事実がありました。そこは部長にも報告されていると思いますので、ご存知だと思いますが。これを偶然と思われるか、改革の必要性があると思われるか。

 すなわち、Bランクという木津町で10社程度の固定されたランクの中で入札が行われる、毎回指名競争入札が行われる。次はどこが落札できるだろうと推定される。それは今までのデータを基に、推察できるということか、たまたまぴったりというか、当たった。この事実をどのように受け止めるか。ランク制自体を見直す方向ですが、より競争性が発揮できるランク制にすべきと思います。

 そして、最後の姿勢は確認できました。その姿勢でいっていただきたいと思います。
今の3つについて再質問、時間がありませんので、公益通報者保護法により、内部通報を保護するというような、公益通報システムというようなことを提案してまいりました。これは建設課だけに限らず、庁内全域で公益通報システムの構築が望まれると思うのですが、それについてはどなたが答弁していただけるでしょうか。お聞かせください。


建設部長 公募型については、拡大する考えはあるかということですが、そのように考えています。

また、くれは議員から、入札結果の分析をいただきまして、いろんないけんをいただいたわけですが、これについては、今年度については、それぞれランク付けにおいて、10社程度の中で指名をしております。これについては旧3町の基準によりまして、今年度はおこなっています。その業者において、たまたま手持ちの工事があったり、現場監督者の設置ができなかったりというようなたまたまの結果にすぎないと考えています。適切な競争性が発揮されると私どもは解釈をしています。その結果が出ていると考えています。今後についても透明性や競争性を高めるための、引き続き入札制度の改善や見直しを行ってまいりたいと考えております。

 先ほどもくれは議員から、Y社が取られるだろうとの推測があったわけですが、たまたまそういう結果としてなりましたが、先ほど申しましたように、私どもとしては競争性が発揮された入札だったと確信しています。


副市長 公益通報制度に係る質問に答弁します。
公益通報制度、いわゆる内部告発といいますか、その点については、これも確か9月議会で私、答弁させていただきましたが、公益通報の制度、内部告発、そういうものが発生しない環境づくりを大切にしていきたいと答弁させていただきました。この12月時点でも同じことを申し上げたいと思います。

 私も、6月で選任同意いただいて6ヶ月経ちましたが、常々、河井市長のクリーンな姿勢というものを見習って、そういう態度で身を処してきたつもりです。おかげさまで、この6ヶ月間関連するようなことはおきていないと認識していますので、今後ともそういうことが発生しないような環境づくりに心がけていきたいと思います。

 そういうご指摘の制度そのもの、内部告発については、今、世間を騒がせている食品関係の表示改ざんとか、いろんな問題ではやっぱり上層部の独断とか不正を牽引する、チェックする歯止めとして、有効な制度であろうかと思いますが、私としてはそのことが発生しないように未然防止の態度で臨んでいきたいと考えています。


くれは 公募型指名についての考え方はお答えいただけなかったので、そこはそのように考えているか、そういうことも取り入れると言う考えでいいかお聞かせください。

 それと、適切な入札がされた結果で、推測はたまたま当たっただけというような答弁をいただいたが、非常に、結果はそうだとしても、そういうことがぴったり一致するような懸念をもたれる形でぴったりと一致したわけですから、そういう意味で、たゆまぬ改革と言う意味で、それがそういいきるだけではなく、実際の改革姿勢を見せていただきたいと思います。

 それと、公益通報システムについては、発生のしないようにしていくと、環境づくりといわれたけれど、環境づくりそのものがこの公益通報システムだと思います。それを示すことが、こういう不正行為を通報した内部告発者を保護するための法律、公益通報者保護法によって設置できますよと2006年4月にできているわけですが、木津川市がそういう仕組みをつくりますちょということこそが、内部通報をしやすくする、または内部通報をしないまでもその仕組みをもっていると。

議長 時間がきたので、終わってください。


建設部長 公募型を拡大する考えについては、先ほどいいましたが拡大していきます。

 それと、先ほどY社の例を出していただきまして、その推測が当たるというのも、という話がありましたが、この結果については、この日の入札では2件を行っています。そのうちの1件がY社となったという結果です。これは結果にすぎないと思っています。

 例えば、先ほどもいいましたが、他の業者が手持ちの工事があったり、現場監督者がその場に出席できないということから辞退されたり、また落札に応じなかったということでもありますし、結果にすぎなかったと感じておりますし、それについては何ら問題がなかったと思っています。

 また、今後の取り組みですが、議員がいつも指摘いただいていますように、透明性・競争性を高めるため一層の努力をしてまいりたい、改革の手は緩めないとの方針でやってまいります。